2011年8月29日月曜日

台詞の振り分け


以前にも書きましたが、田中さんは芝居の中で言葉遊びのような手法を使います。今回も、短いことばを役者が次々に話すことで、言葉の意味や、聞いた人がそこから思い起こす想像を巧みに使いながら、芝居にふくらみをもたせていきます。
 その言葉をどの役者が語るかは、現場で決まっていきます。今日も稽古の最後に台本に書かれた、短いことばが次々に役者に割り振られ、だれが話すのか未定だった台詞に全て、語る役者が決まりました。役者さん達は演出家が読み上げる振り分けを、台本にせっせと書き込みます(写真)。稽古の中で変更や、修正もおこってくるでしょうが、まずはこれで芝居全体の雰囲気は読み取れるのではないでしょうか。

2011年8月22日月曜日

段取り


台本が完成し、いよいよ台本を使った練習が始まりました。
台本の段階では想像がつかなかった動きや段取りがついていきます。

台本と演出の田中遊さん特有の台詞使いも随所に見られ、台詞を数人が同時に言ったり、何人かで分担して話したりと、段取りはなかなか大変です。「台詞を覚えないと、稽古が進まないので覚えて下さい!」と演出家から注文が出ます。皆さんの努力に期待したい所です。
 来週は久しぶりに交流会(飲み会)があります。本格的な稽古始まったのを機に、皆で飲みに行って気持ちを盛り上げようというところでしょうか。
 ちなみに、昔演劇の先輩から稽古始めに飲みに行くのを「うちいり」と言うのだと教えてもらいました。終演後に飲みに行く「打ち上げ」は一般的ですが、「うちいり」はもしかすると先輩のいた劇団だけかもしれません。ちなみに、稽古半ばに飲みに行くのは「なかいり」だそうです(これも一般的かどうかは知りません)。最初に「さあやるぜ!!(うちいるぜ!)」と気持ちを高ぶらせて、途中疲れて来た頃に「休憩(中入り)して」、公演終わりで「ぱーっと盛り上がる」。飲みに行きたいと思う役者の心持ちをうまく表現してる気がします。
 ついでに、京都の言葉では打ち上げは「足洗い」といいます。(京都では一般的です。)「打ち上げ」よりはるかにテンションが低いですね。祭りのあとに、さっと日常生活にもどる意識が感じられ、「大人の言葉だなあ」と思うのは私だけでしょうか。

2011年8月8日月曜日

台本第一稿完成!

台本の第一稿が完成しました!
配役が決まり、いよいよ本格的な稽古が始まります。
劇研アクターズラボ+正直者の会のコラボも今年が最終年となります。
台本を見る限り、過去2年間をふまえた集大成の感じがします。楽しみです。

写真は演出家から発表される、配役と細かく区切られた台詞の担当をメモしている所。
(注:演出家にひれふしている所ではございません。)